家庭用機器 (IEC-J60335-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
情報機器 (IEC-J60950-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
AV機器 (IEC-J60065) |
ここでは、製品が異常状態に陥ったときの安全性を確認するための、いわゆる”異常試験”について、
1.試験項目 (試験適用の目安)
2.共通試験条件
3.共通判定基準
について説明します。
試験項目 (試験適用の目安) |
共通試験条件 |
1.次のいずれかの状態になるまで試験を継続する
・非自己復帰型温度過昇防止装置が作動する
・定常状態に達する
2.電熱素子又は保護装置等が切れ復帰できない場合は、次のとおりとする。
・二番目の試料を用いて再試験を行う。
・再試験は、他の手段で試験が支障なく完了するか又は1 回目と同じ状態になること。
3.同時に発生する異常状態は1個のみとする
4.2項目以上の試験を適用する場合、各部温度が室温同等になるまで冷却し、該当試験を連続して行う。
5.複合機器は、次のとおりとする。
・モーター及び電熱素子を通常動作状態で同時に動作させる。
・各モーター及び電熱素子は、一度に該当する1試験を適用する。
6.制御装置を短絡する代わりに作動しないようにしてもよい。
7.固定配線中に取り付けた保護装置は、必要な保護とはみなさない。
8.通常使用時に導電性液体に浸す又は液体を入れる機器は、次の通りとする。
・前処理として24時間水に浸すか又は水を満たしておく。
・吸湿処理は行わない。
9.充電池を内蔵する機器は、次のとおりとする
(1)工具無し取り外せる電池で、薄い直線状の棒で短絡できる端子をもつ機器は、満充電にして電池端子を短絡する
(2)使用者が交換できる電池をもつ機器は、定格電圧で、通常動作状態にする。
但し、電池は外した状態又は構造上許される全ての配置にした状態で試験を行う。
(3)機器に定格電圧を168時間給電し、この間電池を連続的に充電する。
共通判定基準 |
測定箇所 | 温度上昇 (単位:K) |
木製支持台、試験枠の壁、天井及び床並びに木製キャビネット *1) | 150 |
Tマークがない又は75℃以下のTマークのある電源コードの絶縁物 *1) | 150 |
75℃を超えるTマークのある電源コードの絶縁物 *1) | T+75 |
熱可塑性樹脂以外の付加絶縁及び強化絶縁 *2) | 表:最大通常温度上限値の関連規定値の1.5倍 |
*1)モータ駆動機器は、これらの温度上昇は測定しない。 *2) 熱可塑性樹脂の付加絶縁及び強化絶縁に対する特定の限度値はない。 但し、30.1項の試験を行うことができるようにするために、温度上昇値を測定する必要がある。 |