技術基準:J60335-1(家庭用機器) 耐電圧試験
家庭用機器 
(IEC-J60335-1)

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(IEC-J60950-1)

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(IEC-J60065)

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  【適用規則】H27版:16.1項、16.3項、25.2項   3版H14:16.1項、16.3項、25.2項

1.試験電圧及び試験装置
  (1)IEC 61180-1に従って、絶縁部分に50Hz/60Hzの試験電圧を印加する
  (2)絶縁物の種類ごとの試験電圧は次表による

表 耐電圧試験 (H27版)
絶縁の種類 試験電圧 単位:V
定格電圧*1) 動作電圧(U)
SELV 150V以下 150Vを超え250V以下*2) 250Vを超える
基礎絶縁*3) 500 1250 1250 1.2U + 950
付加絶縁*3) 1250 1750 1.2U + 1450
強化絶縁 2500 3000 2.4U + 2400
*1 多相機器は、中性極~相間又は接地極~相間の電圧を定格電圧として用いる。
   480V多相機器の試験電圧は、“150Vを超え250V以下”の欄に規定した値である。
*2 150V以下の定格電圧をもつ機器の電圧は、150Vを超え250V以下の動作電圧をもつ部分に印加する

*3 基礎絶縁及び付加絶縁を単独で試験できない場合、絶縁全体に強化絶縁に規定する試験電圧を加える。













表 耐電圧試験 (3版H14)
印加箇所 試験電圧
クラスⅢ機器
クラスⅢ構造
クラスⅡ機器
クラスⅡ構造
その他の機器
充電部充電部から次により絶縁した可触部分間
  - 基礎絶縁のみ
  - 強化絶縁
500
-
-
3750
1250
3750
二重絶縁部分で、基礎絶縁のみで充電部から絶縁した金属部と次の部分間
  - 充電部
  - 可触部分
-
-
1250
2500
1250
2500
絶縁物で裏打ちされた金属外郭・カバーと裏打ちの内面に当てた金属箔間。但し、充電部と裏打ちを通して測定した金属外郭・カバー間の距離が規定の空間距離を満足している場合を除く。 - 2500 1250
ハンドル、ノブ、グリップ類に巻付けた金属箔とそのシャフト間。
但し、絶縁不良時に、充電部になる恐れの無いものを除く。*1)
- 2500 2500
(1250)
可触部分と金属箔を巻付けた電源コード間。
但し、金属箔を巻付ける部分は、絶縁物製入力ブッシング、コードガード、コード押え類に電源コードが接触している部分とする。*2)
- 2500 1250
巻線とキャパシタとの接続点と外部電線用端子間で共振電圧Uが発生する場合は、その接続点と次の部分間
  - 可触部分
  - 基礎絶縁のみで充電部から絶縁した金属部*3)
- -
2U + 1000
2U + 1000
*1 ( )内の数値は、クラス0機器に適用する。
*2 コードガード外面には、金属箔を巻き付けない。
   コード押えを固定するねじに加えるトルクは、28.1項規定の2/3の値とする。
*3  巻線とキャパシタとの接続点と可触部分・金属部間に対して行う試験は、通常動作で共振電圧を受ける絶縁部分にのみ行う
   その他の部分は切り離し、キャパシタは短絡しておく。
*定格電圧が 130V以下の機器は、次のとおりとする
   1,250Vと規定した部分に加える電圧   1,000V
    2,500Vと規定した部分に加える電圧   1,500V
   3,750Vと規定した部分に加える電圧   2,500V































  (2)可触金属部と金属箔で覆ったブッシング内にある電源コードの任意の箇所間の試験電圧は、次のとおりとする。
     (H27版)
       クラス0 機器クラス0Ⅰ機器クラスⅠ機器  1250 V
       クラスⅡ機器                 1750 V
  (3)主電源への各接続部相互間は1250Vとする
  (4) 試験に用いる高圧電源の特性は表5による

2.試験条件
  (1)絶縁物の可触部分は金属箔で覆う。絶縁物の端でフラッシオーバが生じないように貼り付けること
  (2)絶縁塗膜の試験
      押し圧が約5 kPaになるように砂袋により金属箔を絶縁物に押し付ける。
      絶縁が弱いと思われる箇所(例:絶縁物の下の金属の尖った角)に限定してもよい
  (3)可能な場合、絶縁裏打ちは、各々単独に試験を行う
  (4)基礎絶縁付加絶縁を単独に試験できない構造は、全体で強化絶縁に規定した試験電圧を加える。
  (5)保護インピーダンス充電部から切り離す。
  (6)室温で、電源に接続せずに行う。
  (7)試験箇所
      ・可触金属部と金属箔で覆ったブッシング内にある電源コードの任意の箇所
         X形取付機器は、電源コードがコードガード又はコード止め内にある箇所で行う。
         締付けねじがある場合、表14規定のトルクの3 分の2で締め付ける。
      ・主電源への各接続部相互間

3.試験方法
   試験箇所に、徐々に規定の電圧まで上昇させ、規定電圧を1分間加える

4.判定基準
   試験中、絶縁破壊が生じないこと


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