家庭用機器 (IEC-J60335-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
情報機器 (IEC-J60950-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
AV機器 (IEC-J60065) |
1.試験電圧及び試験装置
(1)IEC 61180-1に従って、絶縁部分に50Hz/60Hzの試験電圧を印加する
(2)絶縁物の種類ごとの試験電圧は次表による
絶縁の種類 | 試験電圧 単位:V | |||
定格電圧*1) | 動作電圧(U) | |||
SELV | 150V以下 | 150Vを超え250V以下*2) | 250Vを超える | |
基礎絶縁*3) | 500 | 1250 | 1250 | 1.2U + 950 |
付加絶縁*3) | ー | 1250 | 1750 | 1.2U + 1450 |
強化絶縁 | ー | 2500 | 3000 | 2.4U + 2400 |
*1 多相機器は、中性極~相間又は接地極~相間の電圧を定格電圧として用いる。 480V多相機器の試験電圧は、“150Vを超え250V以下”の欄に規定した値である。 *2 150V以下の定格電圧をもつ機器の電圧は、150Vを超え250V以下の動作電圧をもつ部分に印加する。 *3 基礎絶縁及び付加絶縁を単独で試験できない場合、絶縁全体に強化絶縁に規定する試験電圧を加える。 |
印加箇所 | 試験電圧 | ||
クラスⅢ機器 クラスⅢ構造 |
クラスⅡ機器 クラスⅡ構造 |
その他の機器 | |
充電部と充電部から次により絶縁した可触部分間 - 基礎絶縁のみ - 強化絶縁 |
500 - |
- 3750 |
1250 3750 |
二重絶縁部分で、基礎絶縁のみで充電部から絶縁した金属部と次の部分間 - 充電部 - 可触部分 |
- - |
1250 2500 |
1250 2500 |
絶縁物で裏打ちされた金属外郭・カバーと裏打ちの内面に当てた金属箔間。但し、充電部と裏打ちを通して測定した金属外郭・カバー間の距離が規定の空間距離を満足している場合を除く。 | - | 2500 | 1250 |
ハンドル、ノブ、グリップ類に巻付けた金属箔とそのシャフト間。 但し、絶縁不良時に、充電部になる恐れの無いものを除く。*1) |
- | 2500 | 2500 (1250) |
可触部分と金属箔を巻付けた電源コード間。 但し、金属箔を巻付ける部分は、絶縁物製入力ブッシング、コードガード、コード押え類に電源コードが接触している部分とする。*2) |
- | 2500 | 1250 |
巻線とキャパシタとの接続点と外部電線用端子間で共振電圧Uが発生する場合は、その接続点と次の部分間 - 可触部分 - 基礎絶縁のみで充電部から絶縁した金属部*3) |
- | - 2U + 1000 |
2U + 1000 |
*1 ( )内の数値は、クラス0機器に適用する。 *2 コードガード外面には、金属箔を巻き付けない。 コード押えを固定するねじに加えるトルクは、28.1項規定の2/3の値とする。 *3 巻線とキャパシタとの接続点と可触部分・金属部間に対して行う試験は、通常動作で共振電圧を受ける絶縁部分にのみ行う その他の部分は切り離し、キャパシタは短絡しておく。 *定格電圧が 130V以下の機器は、次のとおりとする 1,250Vと規定した部分に加える電圧 1,000V 2,500Vと規定した部分に加える電圧 1,500V 3,750Vと規定した部分に加える電圧 2,500V |
(2)可触金属部と金属箔で覆ったブッシング内にある電源コードの任意の箇所間の試験電圧は、次のとおりとする。
(H27版)
クラス0 機器、クラス0Ⅰ機器、クラスⅠ機器 1250 V
クラスⅡ機器 1750 V
(3)主電源への各接続部相互間は1250Vとする
(4) 試験に用いる高圧電源の特性は表5による
2.試験条件
(1)絶縁物の可触部分は金属箔で覆う。絶縁物の端でフラッシオーバが生じないように貼り付けること
(2)絶縁塗膜の試験
押し圧が約5 kPaになるように砂袋により金属箔を絶縁物に押し付ける。
絶縁が弱いと思われる箇所(例:絶縁物の下の金属の尖った角)に限定してもよい
(3)可能な場合、絶縁裏打ちは、各々単独に試験を行う
(4)基礎絶縁・付加絶縁を単独に試験できない構造は、全体で強化絶縁に規定した試験電圧を加える。
(5)保護インピーダンスを充電部から切り離す。
(6)室温で、電源に接続せずに行う。
(7)試験箇所
・可触金属部と金属箔で覆ったブッシング内にある電源コードの任意の箇所
X形取付機器は、電源コードがコードガード又はコード止め内にある箇所で行う。
締付けねじがある場合、表14規定のトルクの3 分の2で締め付ける。
・主電源への各接続部相互間
3.試験方法
試験箇所に、徐々に規定の電圧まで上昇させ、規定電圧を1分間加える
4.判定基準
試験中、絶縁破壊が生じないこと