技術基準:J60335-1(家庭用機器) 異常温度上昇試験
家庭用機器 
(IEC-J60335-1)

1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC

情報機器
(IEC-J60950-1)

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AV機器
(IEC-J60065)

1.表示・説明書

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はじめに
ここでは、次の3種類の異常温度上昇試験についての試験方法等を説明します
  1.放熱制限試験
  2.温度制御装置無効試験
  
3.シース接続試験
  4.ステップストレス試験


共通試験条件、共通判定基準は、異常試験概要を参照してください

放熱制限試験

  【適用規則】H27版:19.2項、19.3項   3版H14:19.2項、19.3項

1.試験対象
   電熱素子を持つ機器

2.試験条件
  (1)放熱を制限するために、機器の開口を全て塞ぐ。
  (2)その他は平常温度上昇試験の試験条件に従う

3.試験方法
  (1)定格入力で各部の温度が飽和するまで通常動作で運転する。
  (2)電源電圧を定格入力の0.85倍に変更し、各部の温度が飽和するまで運転する。
  (3)電源電圧を定格入力の1.24倍に変更し、各部の温度が飽和するまで運転する。





温度制御装置無効試験

 【適用規則】H27版:19.4項   3版H14:19.4項

1.試験対象
   電熱素子を持ち、温度を制限する制御装置を持つ機器

2.試験条件
  (1)温度を制限する制御装置は短絡させる。
  (2)制御装置が2個以上ある場合は、制御装置を1個づつ短絡して試験を行う。
  (3)その他は平常温度上昇試験の試験条件に従う

3.試験方法
  (1)定格入力の1.15倍で、各部の温度が飽和するまで運転する





シース接続試験

  【適用規則】H27版:19.5項   3版H14:19.5項

1.試験対象・非対象
  (1)管型シース式電熱素子(シーズヒーター)又は埋込式電熱素子を持つクラス0Ⅰ機器及びクラスⅠ機器
  (2)次の機器は試験対象外とする。
      ・固定配線に恒久的に接続する機器
      ・19.4項:温度制御装置無効試験の試験中、全極断路が生じる機器

2.試験条件
  (1)温度を制御する制御装置は短絡させない。
  (2)中性線をもつ機器は、中性線をシースに接続する。埋込式電熱素子の金属外郭はシースとみなす。
  (3)その他の試験条件は19.4項:温度制御装置無効試験に従う。
 
3.試験方法
  (1)定格入力の1.15倍で、各部の温度が飽和するまで運転する。  
  (2)供給電源の極性を逆にし、かつ、電熱素子の反対側の一端をシースに接続して、各部の温度が飽和するまで運転する





ステップストレス試験

  【適用規則】H27版:19.6項   3版H14:19.6項

1.試験対象
   PTC電熱素子を持つ機器

2.試験方法
  (1)各部の温度が飽和するまで、定格電圧で運転する。
  (2)PTC電熱素子動作電圧を5%増加させて、各部の温度が飽和するまで運転する。
  (3)次のいずれか先に発生するまで動作電圧を5%ずつ増加させ、その都度、各部の温度が飽和するまで運転する。
      ・PTC動作電圧の1.5倍になるまで
      ・PTC電熱素子が断線するまで




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