ここでは、その他の異常試験として、次の3試験について説明します
1.リレー内蔵機器の異常試験
2.電圧切替スイッチの異常試験
3.電源整流器の開放試験
について説明します。
共通試験条件、共通判定基準は、異常試験概要に記載しています。
A.リレー内蔵機器の異常試験
【適用規則】H27版:19.14項 3版H17:規定なし
1.試験対象
接触器又はリレーを内蔵した機器
2.試験条件
(1)平常温度上昇試験の条件で運転する。
動作する接触器又はリレーは短絡する。複数のリレー又は接触器が動作する場合、順番に短絡する
(2)複数の接点をもつリレー又は接触器を用いる場合、全ての接点は同時に短絡する。
(3)通常使用時、機器を確実に通電させる目的だけのために動作し、他の目的では動作しないリレー又は接触器は
短絡しない。
(例) 電源スイッチ用リレー、コンデンサ誘導電動機用の起動リレー
(4)複数の動作モードがある場合、必要に応じて、それぞれのモードで試験を実施する
B.電圧切替スイッチの試験
【適用規則】H27版:19.15項 3版H17:規定なし
1.試験対象
電圧切換スイッチを内蔵した機器
2.試験条件
(1)そのスイッチを定格電圧の最低位置に設定して定格電圧の最大値を印加する。
C.電源整流器の開放試験
【適用規則】H27版:19.15A項 3版H17:規定なし
1.対象機器
消費電力調整用の電源に接続する整流器を並列接続する電熱機器
2.試験方法
(1)並列接続された整流器の一方を切り離した状態で、平常温度上昇試験を行う。
3.判定基準
(1)1 個の整流器を開放した状態で異状がないこと。(平常温度上昇試験を満足すること)
(2)1 個の整流器が主回路の電流以上の定格容量をもち、並列接続された整流器は、同一仕様であること