J60950：構造：電気部品に関する要求事項

Ａ．電線のスリーブ
　　　　【適用規格】JIS C6950-1：2016　3.1.10項

１．内部配線に付加絶縁としてスリーブを⽤いる場合は、次に示す様な確実な⼿段で適切な場所に保持されていること。
　　　・電線⼜はスリーブのいずれかを、破損⼜は切断だけでしか取り除くことができないスリーブ
　　　・両端で留めているスリーブ
　　　・電線の絶縁部に密着した熱収縮スリーブ
　　　・滑って移動しないような⻑さのスリーブ

B．機器⽤インレット
　　　　【適用規格】JIS C6950-1：2016　3.2.4項

１．機器⽤インレットは、次の全てに適合すること。テストフィンガを⽤いて判定する。
　　（１）コネクタ抜差時、危険電圧印加部分に⼈がアクセスできないように配置するか⼜はそのように囲われていること
　　　　　（適合例）JIS C8285・IEC 60309規格群、JIS C8283規格群、IEC60320規格群に適合する機器⽤インレット

　　（２）容易にコネクタが挿⼊できること。

　　（３）コネクタ挿⼊後、平⾯上での通常のいかなる使⽤位置で、機器をコネクタで⽀持していないこと。

　　（４）コネクタ抜差時、機器⽤インレットの端⼦半田付け部に機械的応⼒が加わらない構造であること。
　　　　　半田付けだけに依存しないように機器⽤インレットそのものを固定する場合を除く。

B．交流電源コード
　　　　【適用規格】JIS C6950-1：2016　3.2.5.1項

１．交流主電源に接続する電源コードは、シース付きで、次の該当事項に適合すること。
　　（１）ゴムシース
　　　　　　合成ゴムで、JIS C3663-1に基づくオーディナリーゴムシース付きコード（タイプ60245 IEC 53）よりも
　　　　　　軽くないもの。

　　（２）PVC シース
　　　　　　・⾮着脱式電源コードで、質量3kgを超えない機器
　　　　　　　　　JIS C3662-1に基づくライトビニルシースコード（タイプ60227 IEC 52）よりも軽くないもの
　　　　　　・⾮着脱式電源コードで、質量が3kgを超える機器
　　　　　　　　　JIS C3662-1に基づくオーディナリービニルシースコード（タイプ60227 IEC 53）よりも軽くないもの
　　　　　　・着脱式電源コードを備える機器（質量に制限はない）
　　　　　　　　　JIS C 3662-1に基づくライトビニルシースコード（タイプ60227 IEC 52）よりも軽くないもの
　　　　　　・可搬形機器のシールドを施したコード
　　　　　　　　　JIS C3662-2の3.1（可とう性試験）の試験を適⽤する。

　　（３）上記同等以上の電気機械的安全性能及び防⽕性能をもち、別表第⼀適合電源コードは、⽤いることができる

２．電源コード以外に保護接地導体があるクラス0Ⅰ機器を除き、保護接地が必要な機器は、電源コードに保護接地導体が
　　含まれていること

３．電源コードは、表「導体の寸法」の規定値以上の断⾯積の導体をもつこと。

４．シールドを施したコードのシールドに対する損傷は、次の全てに適合する場合、許容する。
　　　・可とう性試験中、シールドはどの導体とも接触しない。
　　　・可とう性試験後、シールドと全ての他の導体間で耐電圧試験に適合する場合。

C．その他
　　　【適用規格】JIS C6950-1：2016　3.2.5.2項、3.2.5A項

１．直流主電源に接続する直流電源コードは、受ける可能性がある電圧、電流及び乱暴な取扱いに適切なものであること

２．交流主電源プラグは次のとおりとする
　　（１）タイプAプラグ接続形機器の主電源プラグは、JIS C8282-1適合品⼜は同等以上の性能があること
　　　　　　　（例）JIS C 8286適合電源コードセット

　　（２）ヒューズ付主電源プラグを持つタイプAプラグ接続形機器は、JIS C8282-2-1適合品⼜は同等以上の性能を持つこと
　　　　　　　（例）別表第四適合主電源プラグ