技術基準:J60950-1(情報機器) 構造:沿面距離に関する要求事項
家庭用機器 
(IEC-J60335-1)

1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC

情報機器
(IEC-J60950-1)

1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC

AV機器
(IEC-J60065)

1.表示・説明書

2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
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   【適用規格】JIS C6950-1:2016 2.10.4.3項

表:最小沿面距離(抜粋)(mm)
実効値
動作電圧
(次の値以下)
V
汚損度1 汚損度2 汚損度3
材料グループ 材料グループ 材料グループ
Ⅰ、Ⅱ、
Ⅲa、Ⅲb
Ⅲa
Ⅲb
Ⅲa
Ⅲb
a)
10 0.08 0.4 0.4 0.4 1.0 1.0 1.0
12.5 0.09 0.42 0.42 0.42 1.05 1.05 1.05
16 0.1 0.45 0.45 0.45 1.1 1.1 1.1
20 0.11 0.48 0.48 0.48 1.2 1.2 1.2
25 0.125 0.5 0.5 0.5 1.25 1.25 1.25
32 0.14 0.53 0.53 0.53 1.3 1.3 1.3
40 0.16 0.56 0.8 1.1 1.4 1.6 1.8
50 0.18 0.6 0.85 1.2 1.5 1.7 1.9
63 0.2 0.63 0.9 1.25 1.6 1.8 2.0
80 0.22 0.67 0.9 1.3 1.7 1.9 2.1
100 0.25 0.71 1.0 1.4 1.8 2.0 2.2
125 0.28 0.75 1.05 1.5 1.9 2.1 2.4
160 0.32 0.8 1.1 1.6 2.0 2.2 2.5
200 0.42 1.0 1.4 2.0 2.5 2.8 3.2
250 0.56 1.25 1.8 2.5 3.2 3.6 4.0
320 0.75 1.6 2.2 3.2 4.0 4.5 5.0
400 1.0 2.0 2.8 4.0 5.0 5.6 6.3
500 1.3 2.5 3.6 5.0 6.3 7.1 8.0



1.沿⾯距離は、表「最小沿面距離(抜粋)」
  規定の該当する最⼩値以上であること。
  但し、表「最小沿面距離(抜粋)」から
  得られた最⼩沿⾯距離が、
  適⽤する最⼩空間距離より⼩さい場合は、
  適用する最⼩空間距離の値を
  最⼩沿⾯距離とする。

 ・表中の値は、基礎絶縁付加絶縁及び
  「故障状態での機能絶縁」で要求される場合
  機能絶縁を適用する。
  強化絶縁は、表中の値の2倍とする。

 ・最も近い2点間で線形内挿法を用いる場合、
  最小沿⾯距離は、次に規定する単位で
  切り上げる。
    0.5mm以下の場合、0.01mm
    0.5mmを超える場合、0.1mm

  一つ下の値が算出値よりも小さい場合は、
  小さい値とする。
  強化絶縁は、算出した基礎絶縁の値を
  丸める前に2倍する。

 ・材料グループⅢbを実効値動作電圧630Vを
  超える汚損度3の箇所に適用することは、
  望ましくない。

  注a)一つの試料が「汚損度 1 環境及び絶縁コンパウンドについての試験」に合格する場合、汚損度1の値を用いてもよい

2.ガラス、マイカ、上薬を塗ったセラミック等無機材料の最⼩沿⾯距離が、適⽤する最⼩空間距離よりも⼤きい場合、
  該当する最⼩空間距離を最⼩沿⾯距離としてもよい。

3.コネクタ境界表⾯とコネクタ内の危険電圧に接続する導電部間の沿⾯距離は、強化絶縁に適合すること。
  但し、次の全てを満たすコネクタの沿⾯距離は、基礎絶縁に適合すればよい。
   ・機器に固定されている。
   ・機器の外部エンクロージャ内側に配置されている。
   ・使⽤者が交換可能な部分組⽴品で、通常動作時に正しい位置にあることが要求されるものを外した後に限って、
    アクセス可能であること。

4.機器に固定していないコネクタを含みコネクタ内の全ての他の沿⾯距離は、表「最小沿面距離(抜粋)」に規定する最⼩値を
  適⽤する。
  但し、次のいずれのコネクタにも適⽤しない。
   ・JIS C8285、IEC 60309規格群、JIS C8283規格群、IEC 60320規格群、JIS C8303適合コネクタ
   ・上記同等以上の性能をもつコネクタでJIS C8283規格群、JIS C8303、IEC 60309-2⼨法規定に合致するもの
     (例)別表第四適合コネクタ

5.測定条件は、附属書F(図F.1〜図F.18 を含む)を考慮するほか、次のとおりとする。
 (1)可動部は最も不利な位置に置く。

 (2)⼀般⽤⾮着脱式電源コードを⽤いている機器
      ・対象端⼦は、「端子に接続する導体寸法」の最⼤断⾯積の電源導体を接続して測定する。
      ・さらに、端⼦に導体を接続しない状態でも測定する。

 (3)エンクロージャのスロット・開⼝部、アクセス可能なコネクタ開⼝部を通して、絶縁材のエンクロージャ境界表⾯から
    沿⾯距離を測定する場合、アクセス可能な表⾯でそれほどの⼒を加えること無くテストフィンガで触れることができる
    箇所は金属箔で覆われているかのように導電性とみなす(図「エンクロージャの開⼝部を通しての測定」




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