家庭用機器 (IEC-J60335-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
情報機器 (IEC-J60950-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
AV機器 (IEC-J60065) |
ここでは、次の試験概要について説明します
1.転倒に関係する試験
10度傾き試験、垂直荷重試験、水平荷重試験
2.落下に関連する試験
バンプ試験、ドロップ試験
転倒に関係する試験 |
1.対象機器
(1)質量7kg以上の機器
(2)⼀定の場所に固定し、設置に対する警告文(5.5.2f)項)を取扱説明書に記載されている機器は除く。
(3)水平荷重試験は、次の機器だけに適⽤する。
・質量25kg以上の機器
・スピーカシステムを除いて、⾼さが1m以上の機器
・スピーカシステムを除いて、供給・推奨するカート⼜はスタンドを組み合わせた状態で、全体の⾼さが1m以上の機器
2.試験条件
(1)機器単体及び供給・推奨するカート・スタンド等と組み合わせた状態で行う。
(2)ドア、引出し、キャスタ、調整可能な脚、その他の附属物は、最も不安定になるような配置にする
(3)必要に応じて、滑ったり回転したりするのを防⽌するために、できる限り⼩さな留め具で⽌める。
3.共通判定基準
機器は転倒してはならない。
4.試験方法
4-A.10度傾き試験
(1)⽔平に対し10°傾けた⾯の上に使⽤状態で置く。
(2)垂直軸を中⼼にゆっくり360°回転させる。
(3)通常接触しない部分が⽔平⾯に接触する場合、機器を⽔平⽀持台の上に置き、最も不安定な⽅向に10°傾ける。
4-B. 垂直加重試験
(1)⽔平に対して1°以内の滑らない⾯の上に置く。
(2)床から75cm以下の⽔平⾯、突出部⼜はくぼみに、最⼤転倒モーメントが加わるように、下向きに100Nの⼒を
加える。
(3)⽀持⾯が機器の転倒を妨げる場合、⽀持⾯によって試験が合格しないように試験をやり直す。
4-C. ⽔平加重試験
(1)100N⼜は機器質量の13%に相当のいずれか⼩さい⽅の⼒を、最も不安定な結果が⽣じるように外部から
⽔平⽅向に加える。
但し、床⾯から1.5mを超える箇所には加えない。
(2)個別判定基準
垂直から15°未満の傾きで転倒しないこと
落下に関連する試験 |
A.バンプ試験
【適用規格】JIS C6065:2019 12.1.2項
1.対象機器
質量7kgを超える機器
2.試験方法
(1)機器を⽔平の⽊製テーブルに載せる
(2)5cmの⾼さから⽊製テーブルの上に50回落とす。
3.判定基準
この規格に不適合となる損傷がないこと
B.ドロップ試験
【適用規格】JIS C6065:2019 12.1.5項、12.7.3.4項、12.7.4項
1.試験対象
質量7kg以下の可搬形機器
2.試験条件
(1)最も不利な結果をもたらすような位置にする。
(2)製造業者が指定する電池を取り付ける。
(3)1mの⾼さからの垂直自由落下させる。
(4)落下を受ける水平面は、それぞれの厚さが19〜20mmの2枚の合板の上に置いた厚さ13mm以上の堅⽊で構成し、
全体をコンクリート⼜は同等の弾⼒がない床の上に保持する。
3.試験方法
(1)最も不利な結果をもたらすような表⾯に衝撃が加わるように3回落下させる。
コイン電池を含んでいるリモコンなどは、10回落下させる
(2)10.4項規定の耐電圧試験を行う
(3)電池収納部の扉・カバーの最も不利な場所に、
最も不利な⽅向にJIS C 0922の検査プローブ11(関節なしテストフィンガ)で、30±1Nの⼒を10秒間加える。
⼀度に⼀⽅向に加えるものとする。
(4)電池をはずす方向に図4規定のテストフックで20Nの⼒を加える
4.判定基準(映像管表⾯の開⼝部には適⽤しない)
(1)この規格に不適合となる損傷がないこ。
・危険な可動部⼜は危険な活電部に触れないこと。
・絶縁バリアは損傷を受けていないこと。
・空間・沿⾯距離が規定値未満に減少していないこと。
(2)10.4項規定の耐電圧試験に適合すること。
(3)電池収納部の扉・カバーは、その機能を保持すること。
(4)電池収納部は、次のいずれかを満足すること。
・コイン(ボタン)電池が、アクセス可能にならない。
・製品から電池が外れない。