家庭用機器 (IEC-J60335-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
情報機器 (IEC-J60950-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
AV機器 (IEC-J60065) |
【適用規則】H27版:13.1項、13.2項、8.1.4項 3版H14:13.1項、13.2項
1.測定環境
(1)測定電圧
・電熱機器は、定格入力の1.15倍で運転する。
入力が電圧の二乗に比例しない電熱機器は、規定の入力に相当する電圧で行う。
・モーター駆動機器及び複合機器は、定格電圧の1.06倍で運転する
(2)通常使用状態で最も不利な条件に相当する期間運転する。
巻線内部温度を含め、各部の温度上昇が飽和するまでエージングを行う。
(3)単相電源にも接続できる三相機器は、据付説明書に従って3回路を並列に接続し単相機器として測定する
(4)スター結線だけを行う機器は、中性線は切り離す
2.試験品の状態
(1)保護インピーダンス及び妨害雑音抑制用のフィルタを切り離す。
クラス0Ⅰ機器は、定格電圧で運転し、妨害雑音抑制用フィルタを取り付けた状態で行う。
(2)コンデンサを使用した片切りスイッチは、スイッチOFF位置でも測定する。
(3)温度制御装置をもつ機器は、作動して回路が切れる直前に測定する。
3.測定回路
(1)IEC 60990図4規定の回路(IECJ60335-1:3版H14附属書G規定の回路)を用いて、下記の構成で測定する
(2)クラス0Ⅰ機器・クラスⅠ機器の別法
・商用電源周波数に対して、漏洩電流の真の実効値を測定する能力のある低インピーダンス電流計を用い
・接地導体に流れる電流が限度値を超えないことを確認する方法でもよい
4.測定箇所
(1)電源の片側と可触金属部及び金属箔を当てた可触絶縁物間で測定する。
(2)可触絶縁物の部分は、20cm×10cm 以下の金属箔を当て、これを可触金属部に接続して測定する。
・金属箔は、規定寸法を超えない範囲のできるだけ大きな面積のものを用いる。
・金属箔の面積が試験品表面積より小さい場合、試験品表面の全ての部分が試験できるように金属箔を動かす。
・金属箔で機器の放熱に悪影響を及ぼさないように注意する。
5.測定方法
(1)機器を指定の測定回路構成に接続しエージングする
(2)単相機器は
切換スイッチ位置a・bそれぞれで漏洩電流を測定する
三相機器は、
初めに、スイッチa、b、c を閉状態にし漏洩電流を測定する。
次に、各スイッチを1 個ずつ順番に1つスイッチだけを開状態にし、漏えい電流測定を繰り返す。
6.判定基準
以下の基準値を超えないこと
(1)J60335-1(3版・H14)
・クラス0、クラス0Ⅰ、クラスⅢ機器 0.5mA
・可搬型クラスⅠ機器 0.75mA
・据置型クラスⅠモーター駆動機器 3.5mA
・据置型クラスⅠ電熱機器 0.75mA 又は
機器の定格入力kW当り0.75mAのいずれか大きい方で最大5mA
・クラスⅡ機器 0.25mA
(2)J60335-1(H27版)
・クラスⅡ機器 0.35 mA(ピーク)
・クラス0機器・クラスⅢ機器 0.7 mA(ピーク)
・クラス0Ⅰ機器(妨害雑音抑制用フィルタは取外した状態) 0.5 mA
・ 妨害雑音抑制用フィルタを取り付けたクラス0Ⅰ機器 1.0 mA
・可搬型クラスⅠ機器 0.75 mA
・据置型クラスⅠモーター駆動機器 3.5 mA
・据置型クラスⅠ電熱機器 0.75 mA 又は
機器の定格入力kW 当たり0.75 mA の
いずれか大きい方で最大5 mA
(3)複合機器は、電熱機器又はモーター駆動機器に対する限度値のいずれか大きい方の値とする。
両方の限度値は加算しない
(4)保護インピーダンスと電源間は、直流2mA以下、交流(ピーク値)0.7mA以下であること。
測定回路図
(1)指定のフィルター回路
(2)単相機器
図:単相接続のクラスⅡ機器の測定回路構成 図:単相接続のクラスⅡ以外の機器の測定回路構成
(3)三相接続
図:三相接続のクラスⅡ機器の測定回路構成 図:三相接続のクラスⅡ以外の機器の測定回路構成