家庭用機器 (IEC-J60335-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
情報機器 (IEC-J60950-1) |
1.表示・説明書
2.構造
3.電気性能
4.異常試験、その他
5.EMC
AV機器 (IEC-J60065) |
ここでは、次の試験概要について説明します
1.放射線測定(X線量測定)
2.レーザー放射測定
A.放射線測定(X線量測定)
【適用規格】JIS C6065:2019 6.1項
1.測定対象
潜在的な電離放射線源を含む機器
(例)CRTを持つテレビジョン受信機、ビデオプロジェクターなど
2.測定方法
(1)⼿、⼯具、コイン等で調節できる調節器及び半田付け・ペイントロック等で固定されていない内部調節器等を、
最大放射となるように調整する。
・調整時間は1時間を目安とする。
・映像は次の全ての条件を維持する。(明瞭な映像状態とする)
有効スクリーン幅の70%以上の⾛査振幅がある。
試験信号を用い、同期の取れた無信号のラスタの輝度が50cd/m2以上ある。
中央部で1.5MHz以上に相当する⽔平解像度がある。垂直解像度は⽔平解像度に応じて劣化してよい。
フラッシュオーバの割合が1回/5分間以下である
(2)10cm2の有効⾯積の測定器で機器外⾯のあらゆる箇所から5cm離れた箇所を測定する。
(3)⾼電圧の増加をもたらす故障状態で、1時間にわたり明瞭な映像を維持した後、(2)同様に測定する。
*可能であれば、高電圧特性と保護回路(プロテクター動作)特性についても測定する
3.判定基準
36pA/kg(0.5mR/h ⼜は 5μSv/h)を超えないこと
B.レーザー放射測定
【適用規格】JIS C6065:2019 6.2.0A項
1.測定対象
レーザシステムをもつ機器で、次の条件を満足していない場合
・あらゆる動作状態、保守、修理及び故障状態で、到達放射レベルがクラス1以下であること
・JIS C 6802:2011規定の組込形レーザを含んでいないこと
2.測定条件
(1)最大放射となるように調節する。
・外部から⼿、⼯具、コイン等で調節できるあらゆる調節器
・ペイントロック等で固定していない内部調節器、プリセット
(2)通常動作状態で、JIS C 6802:2011箇条9に従い測定する
(3)測定する基準時間は100秒間とする。
3.判定基準
次を満足すること。但し、次の機器は(2)(3)を適用しない。
・クラス1の到達放射限度値に適合するレーザシステムを内蔵する製品
・故障状態で(4)到達放射限度値に適合するレーザシステムを内蔵する機器。
(1)通常動作状態で、JIS C 6802:2011の表4及び表5規定のクラス1到達放射限度値に適合すること。
(2)クラス1の限度値を超えるレーザ放射へのアクセスを防いでいるカバーは、⼿で開けることができないこと
(3)機械的安全インタロックの適切な動作に依存する場合、次のいずれかを満足すること
・インタロック装置は、フェイルセーフ(故障モードでは機器が動作しなくなるか⼜は危険でなくなる)であること
・通常動作状態の電圧・電流で、50000回の開閉試験に耐えること
(4)到達放射限度値:4.3規定の故障状態で到達放射レベルは、次を満足すること。
・波⻑が400〜700nmの範囲外ではクラス3R(JIS C 6802:2011 の表7、8参照)以下
・波⻑が400〜700nmの範囲内ではクラス1の限度の5倍以下