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 トップページ > 技術基準 > 国際規格準拠基準 異常試験

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IEC-J60950-1(情報機器)

異常試験

はじめに

機械的若しくは電気的な過負荷、故障、異常動作又は不注意な使用等で、火災又は感電の危険を少なくすることが必要です。

 

最近は、技術基準上適合している発煙についても、リコールをする製品が多数見られます。技術基準を超える市場要求事項として、今後はますます厳しくなることが予想されますので、技術基準は最低限度のマナーとしての位置づけと考えておくべきだと思います。

要求事項

1.試験条件

  (1)コンポーネント又は部分組立品が囲われていて、規定の試験が実際的でない場合や機器を破損

     せずに試験を行うことが困難な場合は、特別な接続線を備えたサンプル部品で代用することが

     できます。

 

  (2)通常使用時に考えられるあらゆる状態及び予想される誤使用状態で試験を行います。

 

  (3)保護カバーを持つ機器は、通常のアイドリング状態でカバーを所定の位置に取付けたまま、定常

     状態に達するまで試験を行います。

2.モータ

  (1)下記同等の方法で、異常状態でも危険が発生し無いこと

     a)回転子を拘束した状態で、過熱しないモータを使用すること

       (固有インピーダンス又は外部インピーダンスによる保護)

     b)許容温度限度値を超える恐れは有るが、危険が生じないモータの二次回路で使用すること

     c)モータに流れる電流を検出するデバイスを使用すること

     d)内蔵した温度過昇防止器を使用すること

     e)モータ機能に異常が生じた場合に、異常温度上昇が生じることが無いように、ごく短時間で

       モータへの電源供給を遮断する検出回路を使用すること

 

  (2)附属書Bの適用可能な試験で確認すること。

3.変圧器 

  (1)過負荷に対して下記同等の保護をすること。

     a)過電流保護

     b)内部組込式温度過昇防止器

     c)限流変圧器の使用

 

  (2)附属書C1の適用可能な試験で確認すること。

4.機能絶縁 

  (1)機能絶縁及び二次回路~機能上接地を行うアクセスできない導電部分間の絶縁部分の沿面距離

     及び空間距離は、下記いずれかを満足すること。

     a)機能絶縁に関する沿面距離及び空間距離の要求事項に適合すること

     b)機能絶縁に関する耐電圧試験に耐えること。

     c)短絡によって、下記内容を引起こす可能性がある場合は短絡して確認すること。

       ・火災の危険を引起こす材料の過熱。但し、材料がV-1材の場合を除きます

       ・感電の危険を引起こす基礎絶縁付加絶縁又は強化絶縁の熱的損傷。

 

  (2)短絡試験については、下記判定基準に従うこと。

5.電気機械的コンポーネント 

  (1)危険を引起こす可能性のあるモータ以外の電気機械的コンポーネントは、下記条件を適用した

     時に、危険が発生し無いこと。

     a)機械的可動部は、通常に通電した状態で最も不利となる位置に固定すること

     b)通常は間欠的に通電されるコンポーネントは、そのコンポーネントが連続通電状態になる

       ように駆動回路の中の故障を模擬すること。

     c)試験時間は、下記の通りとします。

       ・動作中に故障していることが操作者にはっきり分からない機器又はコンポーネントは、

        定常状態に達するまでの時間、又は模擬した故障状態の結果、回路が遮断するまでの

        いずれか短い方の時間。

       ・その他の機器及びコンポーネントは、5分間又はコンポーネントの故障又は模擬した故障

        状態の結果、回路が遮断するまでのいずれか短い方の時間。

6.情報技術機器の音響増幅器 

  (1)音響増幅器を内蔵している機器は、JIS C6065の4.3.4項及び4.3.5項に従って試験すること

7.故障状態の模擬

  (1)上記に規定されていないコンポーネント及び回路は、下記の単一故障状態を模擬して確認します

     a)一次回路内の任意のコンポーネントの短絡又は開放

     b)故障によって付加絶縁又は強化絶縁に悪影響を及ぼす恐れがるコンポーネントの短絡又は

       開放

     c)コンポーネント及び部品が、個々の材料の要求事項に適合しない場合は、その全ての

       コンポーネント及び部分の短絡、開放又は過負荷

       ・過負荷状態とは、通常負荷と短絡に至るまでの最大電流状態との間の任意の状態とします

     d)機器から電力を取出す端子及びコネクタに最も不利となる負荷インピーダンスを接続する

       ことで発生する故障。但し、主電源供給用コンセントを除きます。

     e)その他の単一故障

 

  (2)同じ内部回路を持つ複数のアウトレットがある場合は、代表して 1 個のアウトレットだけに

     試験を行うこと良いものとします。

 

  (3)電源コード、機器用カプラ、EMCフィルタ用コンポーネント、スイッチ及びこれらの相互接続

     配線といった主電源と関連した一次回路のコンポーネントで、そのコンポーネントが機能絶縁

     故障模擬状態ので要求基準を満足する場合は、故障状態の模擬は行いません。

8.無人使用を意図する機器

  (1)サーモスタット、温度制限器及び温度過昇防止器は、附属書K内の動作の安定性に従い評価する

     こと。

 

  (2)無人使用を意図する機器で、サーモスタット、温度制限器及び温度過昇防止器がある機器、又は

     接点に並列に接続されたコンデンサが、ヒューズ等で保護されていない機器は、以下の試験を

     行います。

     a)温度を制限するためのあらゆる調節器を短絡した状態で、平常温度上昇試験の条件で動作

       させます。

     b)複数のサーモスタット、温度制限器又は温度過昇防止器が有る場合は、一度に一つずつ短絡

       させます。

     c)電流遮断しない場合は、定常状態に達すると同時にスイッチを切り、ほぼ室温まで放置冷却

       させます。

     d)連続動作を意図していない機器は、定格動作時間及び定格休止時間の表示に関係無く、温度

       が安定するまで試験を繰り返します。

       但し、サーモスタット、温度制限器及び温度過昇防止器は短絡しない状態とします。

     e)手動復帰形温度過昇防止器が作動した時、又は温度が安定する前に電流が遮断された時は、

       加熱期間は終了したものと見直します。但し、電流の遮断が故意に弱くした部分の切断に

       よる場合、別サンプルで試験を繰り返します。

判定基準

1.試験中

  (1)下記事象が発生し無いこと。 

     a)発火した時は、機器から外に延焼しないこと。

     b)機器から溶融金属が出てこないこと。

     c)エンクロージャは、エンクロージャの要求事項に適合しなくなるような変形が生じないこと

 

  (2)コンポーネント及び部品に故障状態の模擬試験の場合は、熱可塑性以外の絶縁材料の温度は

     表5Dの値を超えないこと。

     a)絶縁不良が生じても危険電圧が加わる部分、又は危険エネルギーレベルの部分にアクセス

       できない場合は、300 ℃まで許容します。

     b)ガラス又はセラミック性の絶縁は、それ以上の温度が許容されます。

2.試験後

  (1)試験後、下記状態の発生が無いかを確認する。

     a)沿面距離及び空間距離の要求事項を満足しているか

     b)絶縁に目視で確認できる損傷が生じていないか

     c)絶縁を目視検査することができない場合

 

  (2)上記(1)項に該当する次の部分は耐電圧試験に適合すること。

     a)強化絶縁

     b)二重絶縁を構成している基礎絶縁又は付加絶縁

     c)一次回路と保護接地端子との間の基礎絶縁

 

表5D 過負荷時の温度限度値

耐熱クラス (最高温度℃)
A種 E種 B種 F種 H種 200 220 250
150 165 175 200 225 245 265 295

該当技術基準

  IEC-J60950-1(H26):JIS C6950-1:2012 5.3.1、5.3.2、5.3.3、5.3.4、5.3.5、5.3.6、5.3.7

                      5.3.8、5.3.9.1、5.3.9.2項

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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