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TNV回路の設計要求事項(情報機器)

はじめに

   IEC60950-1(H26):JIS C6950-1:2012では、IEC60335-1と少し異なり、SELV回路ELV回路

   TNV回路制限電流回路について、細かく規定されています。

 

   これらの要求事項は試験による確認というよりも、設計仕様の確認に近い内容となっていますので、

   技術基準のページでは無く、豆知識のページに掲載することしました。

 

   ここでは、TNV回路について、説明します。

要求事項

1.限度値

  (1)単独のTNV回路内のいずれか二つの導体間又は相互に接続したTNV回路のいずれか二つの導体間

     の電圧及びTNV回路のいずれかの導体~接地間の電圧は、以下を満足すること。

     a)TNV-1回路電圧は次の値を超えないこと。

       ・通常動作状態での SELV回路に対する電圧限度値

       ・機器内の単一故障時に、5000Ω±2%の抵抗器の両端で測定した値に対する下図の電圧

        限度値

   

  (2)TNV-2回路及びTNV-3回路は、SELV回路に対する電圧限度値を超えるが次の値を超えないこと

     a)電話呼出シグナルが存在する場合は、シグナルがM.2又はM.3のいずれかの基準に適合する

       時の電圧

     b)電話呼出シグナルが存在しない場合は以下による。

       ・  通常動作時に次式を満たす交流電圧及び直流電圧を合成した値。

          

          Uac:任意の周波数での交流電圧のピーク値(V)

          Udc:直流電圧値(V)

       ・機器内の単一故障時に、5000Ω±2%の抵抗器の両端で測定した場合、上図2Dの限度値

2.その他の回路及びアクセス可能部分からの分離

  (1)SELV回路TNV-1回路及びアクセス可能な導電部は、単一故障時に以下2条件を満足するよ

     うにTNV-2回路及びTNV-3回路から分離されていること。

     a)TNV-1回路の電圧は上図2Dの限度値を超えないこと。

     b)SELV回路及びアクセス可能な導電部の電圧が、通常動作状態でTNV-2回路及びTNV-3回路

       に対し、上記項で規定する限度値を超えないこと。

       但し、SELV回路及びアクセス可能な導電部にSELV回路に対する電圧限度値常時適用する

 

  (2)ある部分を基礎絶縁によって分離する場合は、要求事項に適合しているものとする。

     a)必要な場合はコンポーネント及び基礎絶縁の故障を模擬することによって判定する。

     b)但し、規定限度値値を超えないことが回路図等より明らかな場合は必要はない

 

  (3)SELV回路TNV-1回路又はアクセス可能な導電部を、保護接地の要求事項に従い、

     主保護接地端子に接続し、次のいずれかを適用した場合は、要求事項に適合しているものとする

     但し、規定電圧限度値を満足すること。     

     a)プラグ接続形機器

       ・主保護接地端子がある場合は、これに加えて分離した保護接地端子を取り付けること。

       ・設置指示書に、この分離した保護接地端子を恒久的に接地接続することを記載すること。

     b)ネットワーク線又はケーブル分配システムにプラグ接続できるタイプBプラグ接続形機器

       ・使用者電源コードを抜く前に、全てのネットワーク線及びケーブル分配システム

        コネクタを外すことを機器上の表示及び設置指示書へ明記すること。

     c)タイプAプラグ接続形機器

       ・上記b)項の表示及び設置指示書へ記載が有ること

       ・設置指示書に、サービス従事者によって設置され、保護接地コンタクトのあるコンセント

        に接続するよう明記されていること。

 

  (4)規定する電圧限度値に確実に適合している時は、基礎絶縁又は接地、又は分離に頼らない他の

     構造であってもよい。

     a)機器内において発生し得るコンポーネント及び絶縁の故障を模擬することで判定する。

     b)上記(3)項に従わない接地は、供試機器を大地に接続しないで試験を実施する。

 

  (5)TNV-2回路又はTNV-3回路通常動作状態で外部で発生した(例:ネットワーク線の)信号

     又は電力を受ける場合は、下記5項の試験に適合すること。

     a)試験前に基礎絶縁の要求事項を満足しない絶縁は短絡する。

     b)但し、絶縁を短絡しない方がより厳しい場合は、試験は短絡しないで行う

3.危険電圧からの分離 

  下記4項の適用を受ける場合を除き、TNV回路規定する構造の一つ以上の方法によって、危険電圧

  回路から分離しなければならない。

4.他の回路への接続 

  (1)機器内の一次回路(中性線を含む)から基礎絶縁で分離している場合は、他の回路に接続できる

     但し、上記1項の限度値は、常に適用する。

 

  (2)次のいずれかの方法で危険電圧回路から分離した二次回路から導電的に電源を得る場合は、

     危険電圧回路から分離されているとみなします。

     a)二重絶縁又は強化絶縁

     b)基礎絶縁によって危険電圧回路から分離されている接地された導電性遮蔽物の使用

 

  (3)一次回路から二重絶縁又は強化絶縁で分離されている危険電圧をもつ二次回路からTNV回路

     作られている場合、そのTNV回路は単一故障状態で1項の限度値を満足すること。

     a)危険電圧をもつ二次回路TNV回路間の分離を行う変圧器内部の絶縁が、基礎絶縁に対する

       耐電圧試験に合格する場合、その変圧器の内部の絶縁の短絡を単一故障とみなす。

     b)そのような故障の模擬では、TNV回路の任意の2導体間又はTNV回路の任意の導体~接地間

       に接続した5000Ω±2 %の抵抗器の両端電圧が上記図2Dの格子部分の外に出ないこと。

       試験は定常状態が 5 秒間以上継続するまで監視する。

5.外部要因によって発生する動作電圧の試験 

  (1)試験設備

     a)製造業者が指定する試験電圧発生器を使用する。

       但し、外部から受けるであろう通常動作電圧の予想最高電圧を発生する必要がある。

     b)指定が無い場合、50Hz又は60Hzで120±2Vを発生し、1200Ω±2%の内部インピーダンス

       を備えた試験電圧発生器を使用する。

       

  (2)接続

     a)試験電圧発生器は、機器のネットワーク線端子間に接続する。

     b)試験電圧発生器の一極は、機器の接地端子にも接続する

     

図4-1 試験電圧発生器

  (3)試験方法

     a)試験電圧を最長 30 分間印加する。

       但し、更なる劣化が生じないことが明らかな場合は試験を途中で終了してもよい。

     b)機器のネットワーク線端子への接続を反転して試験を繰り返す

 

  (4)判定基準

     a)劣化が生じないこと

     b)試験中、SELV回路TNV-1回路又はアクセス可能な導電部は、SELV回路の通常電圧限度値

       を満足すること。

該当技術基準

   IEC60950-1(H26):JIS C6950-1:2012 2.3項

 

 

 

 

ktass

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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